12月8日に京都アカデミアフォーラムin丸の内で国際シンポジウム「環太平洋の日系ディアスポラ・アート」を開催しました。

artwork by: Yoshirei Shin

2018年12月8日、京都アカデミアフォーラム in 丸の内にて国際シンポジウム「環太平洋の日系ディアスポラ・アート」を開催しました。

主催:京都大学人文科学研究所 科学研究費基盤研究(S)「人種化のプロセスとメカニズムに関する複合的研究」
お問い合わせ:京都大学人文科学研究所 総務掛
  〒606-8501 京都市左京区吉田本町
  http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp
  E-mail: nikkeiart2018gmail.com

今年は、ハワイへの日本人移住が始まってから150年、またブラジルへの移住から110年となる記念すべき年です。本シンポジウムでは、環太平洋地域における日系ディアスポラ・アートにみられる「マイナー・トランスナショナリズム」に注目します。これまで日系人の歴史や美術では、主に多数派社会と日系人との「タテ」の関係性が注目されてきましたが、越境やさまざまな遭遇によって混じり合ったマイナーな文化は、多数派を経由せずとも「ヨコ」の関係性のなかで生み出されています。先住民、アフリカ系や他のアジア系との接触、あるいは海を越えた沖縄系や在日系のネットワークなど、マイノリティの人々の間での遭遇/接触から啓発され想像/創造に至った日系アーティストたちとその芸術に焦点を当てます。

—プログラム—

  • 開会挨拶 [10:00–10:15]
    竹沢泰子(京都大学)、ローラ・キナ(ディポール大学)
  • 基調講演1:ヨンスン・ミン(カリフォルニア大学アーバイン校) [10:15–10:50]
     「在日コリアンをめぐるトランスナショナル・ポストコロニアル・マルチカルチュラルな移動と交差―盧興錫を事例に―」
     “Flows and Intersections in the Transnational, the Postcolonial and the Multicultural for the artist, Fung Sok Ro”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 講演2:ヴァレリー・マツモト(カリフォルニア大学ロサンゼルス校) [10:50–11:20]
     「八島光の生涯——信念を貫いた芸術家・活動家」
     “The Principled Journey of Artist and Activist Mitsu Yashima”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 講演3:北原恵(大阪大学) [11:20-11:50]
     「「日本」画家、谷口富美枝(1910-2001):彼女にとって「越境」とは何か?」
     ““Japanese” Artist, TANIGUCHI Fumie (1910-2001): What is “Trans-” for Her?”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 質疑応答 [11:50–12:10]
    司会・コメント:小勝禮子(京都造形芸術大学(非))
  • 昼休憩 [12:10–01:20]
  • 講演4:レベッカ・ジェニソン(京都精華大学) [01:20–01:50]
     「山城知佳子とソニ・クムの近年の作品にみるコンタクトゾーンと境界的空間」
     “Contact Zones and Liminal Spaces in Recent works by Yamashiro Chikako and Soni Kum”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 講演5:ローラ・キナ(ディポール大学)[01:50–02:20]
     「家系図を求めて——先住民としての沖縄人と環太平洋地域での交流」
     “Ancestral Cartography: Transpacific Interchanges and Okinawan Indigeneity”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 質疑応答 [02:20–02:35]
    司会・コメント:ゲイル・K・サトウ(明治大学)
  • 休憩 [02:35–02:50]
  • 講演6:岡野道子(サンパウロ国立大学) [02:50–03:20]
     「日系ブラジル人アーティストのトランスナショナル概念——シオカヴァケンジと越石幸子」
     “Transnational perspectives of Nippo-Brazilian artists: Kenzi Shiokava and Sachiko Koshikoku”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 講演7:竹沢泰子(京都大学) [03:20–03:50]
     戦後とポスト9/11〜井上葉子の作品にみるメージャー/マイナー・トランスナショナリズム
     “Post-WWII and Post-9/11: Major/Minor Transnationalism in Yoko Inoue’s Works”
     要旨:[英語] [日本語]
  • 質疑応答 [03:50–04:05]
    司会・コメント:中嶋泉(首都大学東京)
  • 休憩 [04:05–04:20]
  • 討論 [04:20–05:25]
    コメント:片岡真実(森美術館副館長/チーフ・キュレーター)、ロン・クラシゲ(南カリフォルニア大学)
  • 閉会挨拶 [05:25–05:30]

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